「その画像、使って大丈夫ですか?」—著作権の基本をおさらい
「ちょっとした紹介だから」「社内向けの資料だから」と思って、SNSやネットで見つけた画像を気軽に使ってしまったことがある、という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、気づかないうちに著作権のルールに触れてしまっているケースもあります。
ここでは、ホームページやチラシなどに関わる方が押さえておきたい著作権の基本を、身近な例を交えながらご紹介します。
著作権とは
「著作権」とは、文章・写真・イラスト・音楽・映像など、創作されたものに対して発生する権利です。
簡単に言い換えると、作った人や企業が持つ「使わせる・使わせない」を決める権利です。
POINT 著作権は“自動的に”発生します
登録や申請をしなくても、誰かが何かを作れば、その時点で著作権は発生します。
実はNGな行為
❌「ネットにあったから」使ってしまう
Google画像検索やSNSで見かけた画像を、チラシやホームページに使うのは基本的にNGです。
見られる状態であっても、それを勝手に使うことは許可されていないケースがほとんどです。
❌「出典を書けば大丈夫」
「〇〇より引用」と書いていても、引用の定義を満たしていなければなりません。
また、相手の許可がなければ使ってはいけない場合もあります。
❌「自社が写っているから使っていい」は間違い
たとえば以下のようなケースも注意が必要です。
- 自社が紹介された新聞記事をスキャンして掲載
- ニュース番組の映像をスマホで撮影してSNS投稿
これらも、新聞社やテレビ局に著作権があるため、無断使用は違反となります。
安心して使える「3つの方法」
① フリー素材を使う
フリー素材などで検索すると、著作権フリーの写真やイラストが使用できるサイトが見つかります。
著作権フリーと入っても、著作権が完全に放棄されているわけではなく、使用条件が設けられている場合もあります。
商用利用OKかどうか、点数や使い方の制限はないか、利用規約の確認が必須です。
② 正しく「引用」する
以下のようなルールを満たすと、著作権のあるコンテンツでも引用として使用可能です。
- 自分の文章と引用部分に主従関係があること
- 引用の必要性があること
- 出典を明記すること
- 引用部分を明確にすること
- 改変しないこと
③ 自社で撮影・制作した素材を使う
自社スタッフが撮った写真や、外注で作ったデザインなど、権利関係がクリアなものを活用しましょう。外注先との契約では、著作権の帰属を確認することも大切です。
弊社ではこのように対応しています
弊社では、Webサイト制作やコンテンツ作成にあたり、以下の点を常に意識しています。
- 使用する画像や素材の出典・利用許諾を必ず確認します
- 不明な点がある場合は使用を避け、確認を取ります
- 著作権フリー素材も、規約に基づいて正しく使用します
トラブルを未然に防ぐことが、長期的な信頼と安全な情報発信につながります。
まとめ
著作権は、クリエイターやメディアの権利を守るための大切なルールです。
知らずに使ってしまったものが、後から大きなトラブルになることもあります。
「これは使って大丈夫?」と迷ったときは、まず確認をしましょう。
お困りの際は、お気軽にご相談ください。