マグネットデザインブログ

お役立ち

Gmailにメールが届かない? メールが迷惑メール扱いされる原因と対策

「届いているはず」が落とし穴に

「お問い合わせの返信を送ったのに返事がない」
「Gmail宛のメールが届かないことがある」
こんな経験はありませんか?

実は、最近Gmailなどのフリーメール宛に送ったメールが迷惑メール扱いされるケースが急増しています。エラーにもならず、相手に届いたように見えるため、気づきにくいのが厄介です。

原因の多くは、送信者側の設定不足や、メールの信頼性を証明できていないことにあります。

 

Gmailは「なりすまし対策」をより厳格に

Gmailを提供するGoogleは、近年「なりすましメール(偽装メール)」を排除するために対策を強化しています。特に2024年からは、企業など独自ドメインからのメール送信者に対して、特定の認証設定を強く求めるようになりました。

その中心となるのがこの2つの仕組みです。

■ DKIM(ディーキム):送信者の「本人確認」

DKIMは、メールに電子署名をつけて送る仕組みです。受信側はこの署名を使って「このメールは本当にこのドメインから送られたものか?」「途中で内容が改ざんされていないか?」をチェックできます。

🔒たとえるなら…
封筒に差出人の印鑑(署名)が押されていて、開封前にそれが本物かどうか確認できるイメージです。

■ DMARC(ディーマーク):迷惑メールへの対応ルール

DMARCは、SPFやDKIMの結果をもとに、「もし認証に失敗したらどうするか?」をあらかじめ決めておくルールです。これにより、受信側(Gmailなど)は「なりすましの疑いがあるメール」をブロックしやすくなります。

📬たとえるなら…
「知らない差出人なら開けずに破棄してください」と事前に指示しておくようなものです。

 

実は他にも… メールが届かない「落とし穴」

DMARCやDKIMの設定不足以外にも、次のような理由でメールが届かない・迷惑メール扱いされることがあります。

  • 送信元のIPアドレスが過去にスパムとして報告されている
  • 本文に画像やリンクが多すぎる(広告っぽく見える)
  • 件名が曖昧・空欄・不自然な表現(例:「ご確認ください!」だけ)
  • 無料のメール配信ツールを使っていて認証設定が不十分
  • 宛先のアドレスが存在しない/間違っている

つまり「普通にメールを送っただけ」のつもりでも、受信側ではかなり細かくチェックされているのです。

 

まずはここをチェック!

  • 独自ドメインのメールを使っているか?
  • SPF / DKIM / DMARC の設定がDNSに入っているか?
  • メールフォーム(お問い合わせフォーム)から送るメールも同様に設定されているか?

設定されていない・古いままのメール環境では、信頼性が不足しているとみなされ、知らないうちに届かないメールになってしまう可能性があります。

 

メールの「届け方」も時代に合った整備を

「相手にメールが届くかどうか」は、内容だけでなく技術的な信頼性にも左右される時代です。
せっかく送ったメールが届いていなかった――そんな事態を防ぐためにも、適切な認証設定と見直しが必要不可欠です。

 

弊社では、メールの認証設定(SPF / DKIM / DMARC)の確認や導入サポートを行っています。

「うちのメール、ちゃんと届いているのかな?」
「設定が古いままだけど、どうすればいい?」
といったご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。