PDF公開前に見直したい「タイトル」と「作成者」情報
見積書や資料をPDFでサイトに載せている方も多いと思います。
でもそのPDF、「タイトル」や「作成者」の情報がそのままになっていませんか?
PDFには中身以外にも「プロパティ情報(文書情報)」が含まれており、それがそのまま公開されてしまっているケースが少なくないのです。
実は、弊社でPDFを掲載する際には、プロパティを確認し必要に応じて編集してから公開しています。
今回はこの見落としがちなPDFのプロパティ情報について、注意点と簡単な編集方法をご紹介します。
PDFのプロパティってなに?
PDFファイルには、見た目には現れない以下のような情報が含まれています:
- タイトル
- 作成者(人名や会社名など)
- キーワード
- 作成日時/更新日時
- 使用したソフト名(例:Word、Excel、プリンタドライバなど)
これらの情報は、PDFをAdobe Acrobat Readerなどで開いたときのファイルのプロパティ画面や、検索エンジンがインデックスする際の参考情報にも使われます。
どんなリスクがあるの?
意図しない情報が出てしまう
- 過去の担当者の名前が残っていた
- 作成者が他社や他人になっていた(使い回したファイルだった)
- タイトルが「文書1」や「Microsoft Word – 書類名」になっていた
これらの情報は、PDFをブラウザで開いたとき、ウィンドウの上部(タブ名やタイトルバーなど)にそのまま表示されてしまうことがあります。
たとえば、Google ChromeやMicrosoft EdgeなどでPDFをプレビューすると、 ファイルのタイトルとして「見積書」「営業資料」などの情報が、意図せず画面上に表示される可能性があるのです。
そのため、実際の内容とは違う情報や、古いままのプロパティが残っていると、不自然な印象や信頼感の低下にも繋がりかねません。
検索に不利になることも
検索エンジンがPDFを読み込む際、タイトル情報は重要な指標になります。
意味のないタイトルや間違った情報が入っていると、SEOの観点でも損をしているかもしれません。
公開前にチェックしたいポイント
- タイトルが文書の内容に合っているか
- 作成者が正しい(もしくは不要なら空欄に)
- キーワードや概要が適切か(必要に応じて)
- 不要なソフト名などが入っていないか
編集の方法は?
Adobe Acrobat(有料版)を使う場合
- PDFを開く
- メニューから「ファイル」→「プロパティ」
- 「説明」タブでタイトルや作成者などを編集
- 保存して完了!
無料でできる方法(一例)
Microsoft Word で作成している場合:
- 「ファイル」→「情報」→「プロパティ」→「詳細プロパティ」で編集
- 修正してからPDFとして保存
その他、無料で使えるPDF編集ツールでも、タイトル・作成者も編集ができるものがあるようです。
まとめ:中身がしっかりしているからこそ、細部にも気配りを
PDFは便利な資料形式ですが、中身だけでなく「見えない情報」も意外と見られているもの。
特にウェブで公開する場合は、ちょっとした気配りで信頼感や印象が変わります。
さらに、PDFのタイトルやプロパティ情報は、検索エンジンが内容を判断するための手がかりとしても使われることがあります。
きちんと設定されたタイトルや作成者情報は、検索結果の表示や関連性の精度向上にもつながり、間接的にSEOの効果を高めることにもつながります。
今後のPDF作成・公開の際は、内容はもちろん、タイトルや作成者といった“表に出るかもしれない情報”にも、ぜひ一度目を向けてみてください。