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【Web改善・定番コンテンツ解説 #4】「 お知らせ欄」

実は見られている「お知らせ」欄を放置しないために

企業や店舗のウェブサイトでは、トップページに「最近のお知らせ」や「更新情報」欄がよくあります。この部分、更新されていないだけで企業活動まで止まって見える、意外とシビアなパーツです。

季節外れのイベント情報、終了した採用情報、コロナ禍の頃の「感染症対策のお知らせ」、年末年始や夏季休暇のお知らせだけ…、最新の筈が日付が2023年…。よくありません。

「お知らせ」欄は、運用の仕組みさえ整えてしまえば、“動き続ける看板” としてサイト全体の信頼感を底上げできます。この記事では、その再活用アイデアと自動化についてご紹介します。

 

「お知らせ欄」が止まっていることのリスク

まずお知らせ欄が更新されていないことで考えられるデメリットを挙げてみます。

  • 「何年も更新されていない=もう営業していないのかも」と思われる
  • 求人情報や価格改定など、古い情報が残っていて誤解を招く
  • 他ページがきちんと更新されていても、全体が古く見える

これは、特に初めてアクセスした訪問者にとってマイナスに働く要素です。
実際、ウェブサイトで「お知らせ」欄が止まっているだけで離脱した、という話は少なくありません。

 

どんな情報でも「更新」はできる

「掲載する情報がない」「何も特別なニュースがない」と掲載が滞っていることがありますが、日々の業務の中にも共有できるトピックが埋もれています。
たとえば

  • 年末年始・お盆などの営業日程
  • スタッフの加入や異動
  • よくあるお問い合わせへの回答
  • SNSやブログの更新告知
  • 小さな改善(店内レイアウト変更、取り扱い商品の追加など)

お知らせ欄は、重要なお知らせを載せる場 と捉えるのではなく、来た方に現在の活動状況を伝える場と捉えることで、発信できることが見つかるようになります。

 

掲載する際のポイント

1. 日付を明確にする

「更新されているサイトかどうか」は、訪問者が無意識に見ているチェックポイントです。
その判断材料となるのが「日付」です。記事の横やタイトル下に日付が表示されているだけで、現在も運用中であることが伝わります。
逆に日付が抜けていたり、更新が1年以上前だと、「この情報は古いかもしれない」と不信感を与えてしまいます。

また、新着順に並ぶ構成(新しいお知らせが上に表示される形式)にしておくと、流れも自然です。

2. 件名+本文の形式で簡潔に

情報はシンプルであるほど、伝わります。件名(タイトル)は短く要点を伝える一言にし、本文には補足となる内容を2〜3行程度で記述するのが理想的です。

【タイトル】 夏季休業のお知らせ
【本文】 2025年8月13日(水)〜16日(土)は夏季休業となります。17日(日)より通常営業いたします。

これだけでも十分に伝わります。文章を作り込む必要はなく、簡単な報告・伝達レベルでもOKです。
更新するハードルを下げることで、継続もしやすくなります。

3. カテゴリーを分ける

「お知らせ」と一口に言っても、内容はさまざまです。
たとえば、以下のようにカテゴリーを分けて表示・管理することで、訪問者が目的の情報にたどりやすくなります。

【重要】 営業時間や定休日の変更
【イベント】 出展・キャンペーン・セミナーなど
【ブログ更新】 コラムやスタッフ投稿の紹介
【更新情報】 ページ追加や修正、仕様変更の通知

WordPressでは「カテゴリー」が設定できるので、特定のカテゴリーだけをトップに表示させるといったカスタマイズも可能です。
整理された見せ方をすることで、サイト全体の信頼感が向上します。

 

自動化することも可能です

毎回手作業で更新するのが負担、という方には、自動で更新できる仕組みの導入もおすすめです。

ブログやSNSと連携させる

ブログのタイトルを自動で読み込ませて表示させ、クリックで外部のブログに飛ばす。あるいはSNSを利用し、タイムラインを埋め込む等をすると、ブログやSNSの更新で、「新着情報」が自動で更新されるようにできます。

Googleスプレッドシートとの連携

Googleスプレッドシートをサイトに埋め込むことで、スプレッドシート上で一覧を更新すれば、そのままトップページに表示させることができます。また GAS(Google Apps Script)を利用すれば、見た目を整えることも可能です。

WordPressでサイト構築

WordPressなら、特定のカテゴリーに投稿するだけでトップに表示されるように設定することが可能です。

 

簡易的な仕組みでも、「更新されている状態」を保つことが、サイト全体の信頼感につながります。

 

活用次第でサイトの印象が大きく変わります

「お知らせ」欄は目立たないようで、実は訪問者が真っ先に確認することの多いエリアです。
定期的に更新されていれば、きちんと運営されている印象を与えることができ、結果的にお問い合わせや来店への心理的ハードルを下げる効果もあります。

お客様のサイト、運用体制に合った更新方法をご提案します

「最近、更新できていない」「何を書けばいいか分からない」「自動化したいけど方法がわからない」
そんなお悩みがあれば、ぜひご相談ください。

業種や運用体制に合わせた、無理のない更新方法やコンテンツ提案をお手伝いします。